自分で歯石を取るのは危険?歯科医師が教える正しい対処法とリスク

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自分で歯石を取るのは危険?歯科医師が教える正しい対処法とリスク

自分で歯石を取るのは危険?歯科医師が教える正しい対処法とリスク|武蔵小金井駅徒歩2分の歯医者・歯科「クオーレ歯科クリニック」

こんにちは。「クオーレ歯科クリニック」院長の山田 拓です。

鏡を見たときに、前歯の裏側や歯と歯の間に白っぽい、あるいは少し黄色がかった硬い汚れがついているのに気づいたことはありませんか?「これくらいなら、爪楊枝や市販の専用器具を使って自分でカリカリと削り落とせるのではないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

お仕事や家事でお忙しい中、わざわざ歯医者に行く時間を作るのは大変ですし、手軽に自宅でケアできたら一番ですよね。そのお気持ちはとてもよく分かります。
しかし、歯科医師という立場から先にお伝えしますと、ご自身で歯石を取ろうとする行為は非常に危険であり、決してお勧めできません。

 

実際に当院でも、「自分で歯石を取ろうとして歯ぐきから血が止まらなくなった」「無理にこすって歯がしみるようになった」と、慌てて駆け込んでこられる患者さんがいらっしゃいます。
この記事では、なぜ自力で歯石を取るのが危険なのかという3つの大きなリスクと、歯科医院で行う安全なプロの歯石除去、そして歯石を溜めないための正しい対処法について詳しくお話しします。ご自身の大切な歯を守るための参考になれば幸いです。

 

目次

 

1. なぜ自分で歯石を取ってはいけないの?3つの大きなリスク

インターネットやドラッグストアでは、一般の方向けに "スケーラー(歯石を取るための鋭利な金属製の器具)" が販売されていることがあります。しかし、これを見よう見まねで使うことには、想像以上の危険が潜んでいます。

 

リスク1:歯の表面や歯ぐきを深く傷つけてしまう

歯石は、歯の表面に非常に強固にこびりついています。専門的なトレーニングを受けていない方が力任せに器具を使うと、誤って健康な歯の表面(エナメル質)まで削り取ってしまったり、傷をつけてしまったりする恐れがあります。
歯の表面に細かな傷ができると、そこにさらに汚れ(細菌)が入り込みやすくなり、かえって虫歯や歯石ができやすい環境を作ってしまいます。また、誤って歯ぐきに鋭利な器具が刺されば、激しい痛みや出血を伴う大きな傷になってしまいます。

 

リスク2:傷口からの細菌感染で歯周病が悪化する

お口の中には何千億という細菌が存在しています。ご自身で歯石を取ろうとして歯ぐきを傷つけてしまうと、その傷口から細菌が入り込み、炎症を引き起こすリスクが高まります。
特に、消毒が不十分な市販の器具を使用すると、感染のリスクはさらに跳ね上がります。結果的に歯ぐきが大きく腫れ上がり、歯周病を一気に悪化させてしまうことになりかねません。

 

リスク3:見えない部分の汚れ(縁下歯石)は結局落とせない

実は、目に見える歯の表面にある歯石(縁上歯石)よりも厄介なのが、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)の奥深くに隠れている歯石(縁下歯石)です。
縁下歯石は血液成分を含んでおり、黒っぽく、さらに強固にこびりついています。これが歯周病の進行を早める一番の原因なのですが、この部分をご自身で確認しながら除去することは不可能です。表面の歯石だけを削り取って "きれいになった" と安心してしまうと、見えないところで歯周病が静かに、誠して確実に進行してしまうという恐ろしい事態を招きます。

 

2. そもそも歯石とは?セルフケアの限界を知ろう

では、なぜ歯石はできてしまうのでしょうか。原因を正しく理解することが、予防への第一歩です。

 

プラーク(歯垢)が数日で石のように硬く変化する

食事のあとに歯磨きを怠ると、歯の表面にネバネバとした細菌の塊が付着します。これがプラーク(歯垢)です。プラークの段階であれば、丁寧な歯磨きで落とすことができます。
しかし、磨き残したプラークが唾液中のカルシウムやリンなどのミネラル成分と結びつくと、わずか2〜3日という短い期間で石のように硬く石灰化してしまいます。これが「歯石」です。

 

「歯磨き粉」や「うがい薬」で歯石は溶かせる?

一度石のように硬くなってしまった歯石は、どんなに強い力でブラッシングしても、市販の歯磨き粉やマウスウォッシュ(うがい薬)を使っても、溶かしたり落としたりすることはできません。
歯石の表面はザラザラしているため、そこへさらに新しいプラークが絡みつき、雪だるま式に歯石が大きく成長していくという悪循環に陥ってしまいます。だからこそ、硬くなってしまった歯石は、専用の機器を用いて物理的に取り除くしかないのです。

 

3. 歯科医院で行う安全で痛みに配慮した歯石取り

ご自身の歯を守るためには、やはり歯科医院でプロフェッショナルによる歯石除去(スケーリング)を受けていただくことが最も安全で確実です。

 

専用の超音波スケーラーで歯への負担を最小限に

歯科医院では主に、「超音波スケーラー」という専用の機器を使用します。これは、微細な超音波の振動とお水を併用して、歯にこびりついた歯石をパリンと粉砕して洗い流す機械です。
歯を削っているわけではなく、歯石だけを的確に弾き飛ばすため、健康な歯への負担を最小限に抑えることができます。また、歯ぐきの奥深く(歯周ポケット内)にある縁下歯石については、歯科医師や歯科衛生士が専用の手用スケーラーを使い、手指の繊細な感覚を頼りに安全に丁寧に取り除いていきます。

 

「歯石取りは痛い」と敬遠している方へ当院の工夫

「昔、歯石取りで痛い思いをしたから行きたくない」という声を伺うことがあります。確かに、歯ぐきが強く炎症を起こしている場合や、知覚過敏がある場合は、お水や振動がしみて痛く感じることがあります。
当院では、患者さんに苦痛を与えないことを第一に考えています。お痛みに敏感な方や、歯周ポケットの深い部分の治療を行う際には、表面麻酔や局所麻酔を適切に使用し、リラックスした状態で治療を受けていただけるよう配慮しております。「痛いのが苦手」という方は、遠慮なくご相談時にお伝えください。

 

4. 歯石を溜めないために今日からできること

歯石を安全に取り除いた後は、「いかに新しい歯石を溜めないか」が重要になります。

 

正しいブラッシングとデンタルフロスの習慣化

歯石の元となるプラークを、硬くなる前に落としきることが最大の予防です。毎日の歯磨きはもちろんですが、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは6割程度しか落ちないと言われています。
デンタルフロスや歯間ブラシを1日1回(特に就寝前)取り入れるだけで、プラークの除去率は格段に上がります。当院では、患者さんのお口の形に合った清掃用具の選び方や、正しい使い方も丁寧にアドバイスさせていただいています。

 

定期検診とプロのクリーニング(PMTC)の重要性

どれだけセルフケアを頑張っても、どうしても磨き癖によって汚れが残りやすい場所は出てきます。そのため、3〜4ヶ月に1回程度のペースで定期検診にお越しいただき、プロの手でお口の中をリセットすることが理想的です。
当院では、歯石取りだけでなく、特殊な機器とペーストを用いて歯の表面をツルツルに磨き上げる「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」を行っています。歯の表面が滑らかになることで、新しい汚れが付きにくくなり、虫歯や歯周病の強力な予防につながります。

 

5. まとめ ─ 歯石のお悩みは安全なプロのケアにお任せを

気になる歯石を自分で何とかしたいと思うお気持ちは分かりますが、市販の器具で自力で取る行為は、歯を傷つけたり歯周病を悪化させたりと、百害あって一利なしです。
歯石は "これ以上は自分ではケアできない" というお口からのサインでもあります。無理をせず、正しい知識と専門的な技術を持つ歯科医院に任せることが、お口の健康を守る一番の近道です。

 

「ずっと歯医者に行っていなくて、歯石がたくさんついているから恥ずかしい…」とためらっている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私たち歯科のプロフェッショナルは、患者さんがお口の健康を取り戻すために勇気を出して来てくださったことを心から歓迎します。恥ずかしがる必要は全くありませんので、どうぞ安心してお越しください。

 

武蔵小金井で歯石取りや予防歯科についてのご相談なら、クオーレ歯科クリニックへお任せください。
痛みに配慮した丁寧なケアで、皆様のすこやかな口元づくりをサポートさせていただきます。

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監修者情報

山田 拓|武蔵小金井駅徒歩2分の歯医者・歯科「クオーレ歯科クリニック」

医療法人社団 CUORE クオーレ歯科クリニック 理事長
山田 拓

神奈川歯科大学を卒業後、千葉県、都内、神奈川県で経験を積み武蔵小金井で開業。
日本歯周病学会、国際インプラント学会、国際口腔インプラント学会に所属し、予防歯科をはじめ一般歯科、審美歯科(セラミック/ホワイトニング)、インプラントを得意としている。患者様がご自分の歯で快適に過ごせるよう、「できるだけ抜かない・削らない治療」を実践し、患者様のクオリティオブライフの向上に貢献。

経歴

所属学会