歯石を放置するとどうなる?虫歯や歯周病を招く悪循環と予防のポイント

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歯石を放置するとどうなる?虫歯や歯周病を招く悪循環と予防のポイント

歯石を放置するとどうなる?虫歯や歯周病を招く悪循環と予防のポイント|武蔵小金井駅徒歩2分の歯医者・歯科「クオーレ歯科クリニック」

こんにちは。「クオーレ歯科クリニック」院長の山田 拓です。

毎日の歯磨きの際、ふと鏡を見ると前歯の裏側などに白っぽく硬い汚れがついているのを見つけた経験はありませんか?
「歯石がついているのは知っているけれど、特に痛みもないし、忙しいからつい放置している」という方は意外と多くいらっしゃいます。
確かに、歯石そのものが直接的な痛みを引き起こすことはありません。しかし、だからといってそのままにしておくと、お口の中では静かに、そして確実に恐ろしい悪循環が始まってしまいます。

実は、歯石を放置することは、単に「見た目が悪い」という問題にとどまらず、虫歯や歯周病を急速に進行させ、最終的には大切な歯を失ってしまう大きな原因となるのです。

この記事では、歯科医師の視点から「歯石を放置するとお口の中で何が起こるのか」という本当の怖さと、それを防ぐための歯科医院でのプロのケア、そしてご自宅でできる予防のポイントについて、分かりやすく解説していきます。ご自身の歯を生涯守り続けるためのヒントとして、ぜひ最後までお読みください。

 

目次

 

1. そもそも歯石とは?歯垢(プラーク)との違い

歯石の恐ろしさをお話しする前に、まずは「歯石とは一体何なのか」を正しく理解しておきましょう。

たった数日で「磨き残し」が石のように硬くなる

食後に歯磨きを怠ると、歯の表面に白くてネバネバした汚れが付着します。これが「歯垢(プラーク)」です。プラークは単なる食べカスではなく、1ミリグラムの中に約10億個もの細菌が棲みついている「細菌の塊」です。
このプラークの段階であれば、毎日の丁寧なブラッシングで落とすことができます。

しかし、磨き残したプラークが唾液に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分と結びつくと、わずか2〜3日という短期間で石のように硬く石灰化してしまいます。これが「歯石」です。
一度歯石になってしまうと、ご自宅の歯ブラシでどれだけ強く磨いても、決して落とすことはできません。

 

2. 歯石を放置するとどうなる?引き起こされる4つの悪影響

歯石の表面は、軽石のように目に見えない小さな穴がたくさん空いており、非常にザラザラしています。このザラザラした表面は、新たなプラーク(細菌)にとって格好の棲み処となります。
つまり、歯石があることで「さらに細菌が繁殖しやすくなる」という悪循環が生まれるのです。これを放置すると、次のような深刻な悪影響を引き起こします。

悪影響1:歯周病を一気に進行させる

歯石に棲みついた細菌は、毒素を出し続けて歯ぐきに炎症を起こします。これが歯周病の始まりです。歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きの時に血が出たりするようになります。
放置すれば炎症はさらに奥へと進み、歯を支えているあごの骨(歯槽骨)を溶かしてしまいます。最終的には歯がグラグラになり、抜け落ちてしまうのです。

悪影響2:虫歯のリスクが跳ね上がる

歯石の周りに溜まったプラークの中には、虫歯菌も大量に存在しています。虫歯菌が糖分をエサにして作り出した「酸」が、歯の表面を溶かして虫歯を作ります。
歯石の下や周辺で虫歯が進むと、見た目では気づきにくく、発見が遅れて神経にまで達してしまうケースも少なくありません。

悪影響3:頑固な口臭の原因になる

歯周病菌などの嫌気性菌(空気を嫌う細菌)は、増殖する過程で硫化水素やメチルメルカプタンといった、卵が腐ったような強いニオイのガスを発生させます。
「毎日しっかり歯を磨いているのに口臭が気になる」という場合、その原因は落としきれずに蓄積した歯石と、そこで繁殖した細菌である可能性が非常に高いです。

悪影響4:全身の健康にも悪影響を及ぼす

近年、お口の中の細菌が全身の病気と深く関わっていることが分かってきました。歯ぐきの炎症部分から血管に入り込んだ歯周病菌は、全身を巡り、糖尿病の悪化、心筋梗塞や脳梗塞のリスク上昇、さらには誤嚥性肺炎の原因にもなります。歯石を放置することは、全身の健康をも脅かす行為なのです。

 

3. 「痛くないから大丈夫」が一番危険な理由

「歯石がついていても、今は全然痛くないから大丈夫」と思っていませんか?実は、その油断こそが一番危険です。

見えない部分に潜む「縁下歯石」の恐怖

目に見える歯の表面の歯石(縁上歯石)だけでなく、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)の奥深くに隠れている「縁下歯石(えんかしかい)」というものが存在します。
この縁下歯石は、血液成分を含んで黒っぽく、歯の根に非常に強固にこびりついています。これこそが、歯周病を重症化させる最大の原因です。目に見えない場所で静かに進行するため、ご自身で気づくことはほぼ不可能です。

自覚症状が出た時には手遅れになることも

歯周病は「サイレントディジーズ(静かなる病気)」と呼ばれ、初期段階ではほとんど痛みなどの自覚症状がありません。「歯がグラグラする」「硬いものが噛めない」「激しく痛む」といった症状に気づいて来院された時には、すでに歯を抜かざるを得ないほど重症化しているケースが多々あります。
だからこそ、痛みがなくても定期的に歯石を取り除く必要があるのです。

 

4. 歯石をごっそり除去!歯科医院でのプロのケア

ガチガチに固まってしまった歯石は、歯科医院で専用の機器を用いて物理的に取り除くしかありません。この処置を「スケーリング」と呼びます。

超音波スケーラーで歯への負担を抑えて除去

歯科医院では主に「超音波スケーラー」という機器を使用します。超音波の微細な振動とお水の力で、歯にこびりついた歯石をパリンと粉砕して洗い流します。歯を削るわけではないので、健康な歯を傷つける心配はありません。
また、歯周ポケットの奥深くにある縁下歯石に対しては、歯科医師や歯科衛生士が専用の手用器具(キュレット)を使い、手指の繊細な感覚を頼りに一つひとつ丁寧に取り除いていきます。

痛みに配慮した当院の取り組み

「歯石取りはしみて痛いから苦手」というご不安の声をよく伺います。確かに、歯ぐきの炎症が強い場合や知覚過敏がある方は、振動やお水が刺激に感じることがあります。
当院では、患者さんに苦痛を与えないことを最優先に考えています。お痛みに敏感な方や、深い部分の処置を行う際には、我慢していただくことはせず、表面麻酔や局所麻酔を適切に使用します。リラックスした状態で、不快感なくケアを受けていただけるよう努めております。

 

5. 歯石を溜めないために今日からできる予防ポイント

歯石をきれいに取り除いた後は、「新しい歯石を作らない」ためのお手入れが重要になります。

デンタルフロスや歯間ブラシの習慣化

歯石の元であるプラークを、石灰化する前(2〜3日以内)に落としきることが最大の予防です。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間や歯ぐきの境目の汚れは6割程度しか落ちないと言われています。1日1回、特に就寝前にはデンタルフロスや歯間ブラシを使う習慣を取り入れてください。これだけで、プラークの除去率は格段に上がります。

定期検診で「溜まる前に取る」サイクルへ

どれだけセルフケアを頑張っても、磨き癖などにより、どうしてもプラークが残りやすい場所は出てきます。そのため、3〜4ヶ月に1回程度のペースで歯科医院の定期検診に通い、プロの目でチェックを受けることが理想的です。
当院では、専用の機器とペーストで歯の表面をツルツルに磨き上げる「PMTC」も行っております。歯面を滑らかにすることで、新たな汚れがつきにくい環境を作ることができます。

 

6. まとめ ─ 歯石の放置はストップ!お口の健康はプロと二人三脚で

「たかが歯石」と放置していると、虫歯や歯周病が進行し、最終的には大切な歯を失い、全身の健康にまで悪影響を及ぼすという恐ろしい連鎖が待っています。
一度できてしまった歯石は、ご自身の力ではどうすることもできません。少しでも心当たりがある方は、決して自己流で取ろうとせず、お早めに私たちプロフェッショナルにご相談ください。

「長年歯医者に行っていないから、怒られるのではないか」と恥ずかしがる必要は全くありません。私たちは、患者さんがご自身の歯を守るために一歩踏み出してくださったことを、心から歓迎いたします。

武蔵小金井で歯石取りや歯周病治療についてのご相談なら、クオーレ歯科クリニックへお任せください。
患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせた丁寧なケアとアドバイスで、生涯健康な歯で過ごせるよう全力でサポートさせていただきます。

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監修者情報

山田 拓|武蔵小金井駅徒歩2分の歯医者・歯科「クオーレ歯科クリニック」

医療法人社団 CUORE クオーレ歯科クリニック 理事長
山田 拓

神奈川歯科大学を卒業後、千葉県、都内、神奈川県で経験を積み武蔵小金井で開業。
日本歯周病学会、国際インプラント学会、国際口腔インプラント学会に所属し、予防歯科をはじめ一般歯科、審美歯科(セラミック/ホワイトニング)、インプラントを得意としている。患者様がご自分の歯で快適に過ごせるよう、「できるだけ抜かない・削らない治療」を実践し、患者様のクオリティオブライフの向上に貢献。

経歴

所属学会