入れ歯が合わなくて痛い・外れやすい方へ|調整や作り直しのタイミング

  • 042-316-4331|武蔵小金井駅徒歩2分の歯医者・歯科「クオーレ歯科クリニック」
  • 診療時間/10:00~19:00土曜 16時まで 日曜 14時まで 休診日/火・祝|武蔵小金井駅徒歩2分の歯医者・歯科「クオーレ歯科クリニック」
  • お急ぎの患者さま当日・翌日WEB予約|武蔵小金井駅徒歩2分の歯医者・歯科「クオーレ歯科クリニック」
  • 事前予約の患者さま3日以降のWEB予約|武蔵小金井駅徒歩2分の歯医者・歯科「クオーレ歯科クリニック」

入れ歯が合わなくて痛い・外れやすい方へ|調整や作り直しのタイミング

入れ歯が合わなくて痛い・外れやすい方へ|調整や作り直しのタイミング|武蔵小金井駅徒歩2分の歯医者・歯科「クオーレ歯科クリニック」

こんにちは。「クオーレ歯科クリニック」院長の山田 拓です。

当院には日々多くの患者さんがご来院されますが、その中でも特に切実なのが「入れ歯(義歯)」に関するご相談です。「せっかく作った入れ歯なのに、噛むと歯ぐきに当たって痛い」「おしゃべりをしているだけでポロッと外れてしまう」「食事が美味しく感じられなくなった」といったお声を、本当にたくさん伺います。

入れ歯は、多くの患者さんの毎日の食事や会話を支える大切な道具です。しかし残念ながら、「入れ歯とはこういうものだから、痛くても我慢するしかない」「年をとったのだから仕方がない」と、不具合を諦めて受け入れてしまっている方が非常に多いように見受けられます。

歯科医師として最初にはっきりとお伝えしたいのは、「痛む入れ歯、外れる入れ歯を我慢して使い続ける必要は全くない」ということです。むしろ、合わない入れ歯をそのまま使い続けることは、お口の中の環境をさらに悪化させ、将来的に新しい入れ歯を作ることすら難しくしてしまう大きなリスクを孕んでいます。

入れ歯は、眼鏡や靴と同じように、あなたのお身体の一部として機能すべきものです。靴が合わなければ靴擦れを起こして歩けなくなるのと同じで、入れ歯もお口の環境の変化や、入れ歯自体の摩耗によって、必ず定期的なメンテナンスや調整が必要になります。

この記事では、なぜ入れ歯が合わなくなってしまうのかという医学的な理由から、それを放置することの危険性、歯科医院で行う専門的な調整(修理)の内容、外れやすくなったバネへの対処、そして「そろそろ作り直したほうがよい」と判断すべき具体的なタイミングまで、分かりやすく解説していきます。皆さまがもう一度、何不自由なく美味しい食事を楽しみ、ご家族やご友人と自信を持って笑顔で会話ができるようになるための参考になれば幸いです。

 

目次

 

1. ぴったりだった入れ歯が合わなくなる理由

「作った当初はあんなに快適だったのに、どうして最近ガタつくようになってしまったのだろう?」
特別なきっかけがあったわけではないのに、少しずつ入れ歯が合わなくなっていくのには、人間の身体の仕組みと、入れ歯という道具の性質に起因する、明確な医学的理由があります。

あごの骨(歯槽骨)は少しずつ痩せていく

私たちが健康な歯を失うと、その歯を支えていた「歯槽骨(しそうこつ)」というあごの骨は、役割を終えたと判断して徐々に体に吸収され、縮んで痩せていきます。これは生理的な現象であり、完全に止めることはできません。
土台である骨や歯ぐき(粘膜)が年単位で少しずつ形を変えて痩せていくのに対し、プラスチックや金属で作られた入れ歯の形は一切変わりません。その結果、目に見えないレベルで徐々に隙間が生まれ、「ガタつき」「外れやすさ」「擦れて痛む」といった症状が引き起こされるのです。

毎日使うことで入れ歯自体も「摩耗」する

お口の中の環境だけでなく、入れ歯そのものも経年劣化を免れません。
入れ歯の人工歯(噛み合わせる歯の部分)の多くはプラスチック(レジン)で作られており、毎日の食事で何千回、何万回と噛み合わせることで、少しずつすり減っていきます。人工歯がすり減ると、噛み合わせの高さがだんだんと低くなり、入れ歯全体の適合が狂ってしまうのです。
また、部分入れ歯を固定している金属のバネ(クラスプ)も、毎日の着脱によって少しずつ広がり、金属疲労を起こして緩んできます。バネが緩めば、おしゃべりや食事の際に入れ歯が浮き上がったり、簡単に外れたりするようになります。

 

2. 我慢は禁物!合わない入れ歯を放置するリスク

「少し痛むけれど、だましだまし使えているから」「外れやすいけれど、手で押さえながら食べればいいから」と、歯科医院への受診を先延ばしにしている方は非常に危険です。お口の中だけでなく、全身の健康をも脅かす深刻なリスクを抱えています。

歯ぐきがブヨブヨに変形してしまうことも

合わない入れ歯が特定の場所に強く当たり続けたり、食事の際に入れ歯が前後左右に激しく動いたりすると、その摩擦や強い刺激によって歯ぐきの粘膜が悲鳴を上げ。
人間の身体は、過度な刺激からあごの骨を守ろうとして、柔らかい繊維性の組織を過剰に作り出してしまうことがあります。これを専門用語で「フラビーガム(粘膜調整が必要な状態)」と呼びます。歯ぐきがコンニャクのようにブヨブヨと柔らかく変形してしまった状態です。こうなると土台が安定しないため、入れ歯のガタつきはさらに酷くなります。さらに、新しく入れ歯を作り直そうとしても、土台が動いてしまうため、ぴったり合う入れ歯を作ることが極めて困難になってしまいます。

残っている大切な「健康な歯」の寿命を縮める

部分入れ歯をお使いの場合、合わない入れ歯の動きは、バネがかかっているご自身の健康な歯に対して、過酷な「栓抜き」のような力を加え続けることになります。
入れ歯がガタつくたびに、土台の歯は前後左右に無理やり揺さぶられます。これは、毎日ご自身の歯に強い力で「歯を抜こうとする揺さぶり」をかけているのと同じです。結果として、土台となっている歯の根っこが折れてしまったり、歯を支える骨が急速に溶けて歯周病が重症化したりして、大切な健康な歯を失っていくという最悪の引き金になりかねません。

崩れた噛み合わせが招く、全身の不調

入れ歯が合わないと、食べ物をしっかりと細かく噛み砕くこと(咀嚼)ができなくなります。不十分な咀嚼のまま食べ物を飲み込むと、胃や腸などの消化器官に過剰な負担がかかり、消化不良や栄養吸収の低下を招きます。
また、噛み合わせが不自然なまま食事を続けると、顎の関節に無理な力がかかり、顎関節症や偏頭痛、肩こりなどを引き起こすことがあります。しっかり噛めない入れ歯を放置することは、健康寿命を大きく縮める原因となってしまうのです。

 

3. 歯科医院で行う入れ歯の「調整・修理」とは?

「合わなくなった入れ歯は、もう新しく作り直すしかないのだろうか」と不安に思う必要はありません。多くの場合、歯科医院での専門的な「調整(修理)」を行うことで、今お使いの入れ歯を、再びぴったりと合う快適な状態に蘇らせることができます。

隙間をぴったり埋める「リライニング」

あごの骨が痩せてしまい、入れ歯の裏側(歯ぐきに接する面)との間にできた隙間を埋める治療法を「リライニング(改床・かいしょう)」と呼びます。
入れ歯の裏側を薄く一層削り取り、そこに歯科用の特殊なピンク色の樹脂(レジン)を盛り込んで、お口の中で直接型取りをします。これにより、現在の変化した歯ぐきや骨の形に完全に一致した新しい裏面が完成し、隙間がなくなることで、驚くほどの吸着力と安定感が戻ってきます。

歯ぐきの健康を取り戻す「ティッシュコンディショニング」

歯ぐきが強く炎症を起こして腫れていたり、前述の「フラビーガム」のような兆候が見られたりする場合、いきなり最終的な型取りや裏打ちを行っても、良い結果は得られません。なぜなら、腫れて歪んだ歯ぐきの形で入れ歯を直してしまうことになるからです。
そのような場合は、「ティッシュコンディショニング(粘膜調整)」という治療を行います。入れ歯の裏側に、非常に柔らかく弾力性のある特殊なクッション材料を敷き詰めます。この状態で数日間過ごしていただくことで、入れ歯が動いたときの強い衝撃が緩和され、傷ついた歯ぐきの粘膜が優しくマッサージされるようにして、徐々に本来の健康で引き締まった状態へと回復していきます。歯ぐきが十分に健康な状態に戻ったのを確認してから、最終的な調整や型取りへと進むのが、確実な治療のステップです。

同時に、部分入れ歯の緩んでしまった金属のバネ(クラスプ)を、専用の器具を使って、残っている歯に優しく、かつしっかりとフィットするように絶妙な加減で締め直します。これだけでも、装置の浮き上がりや外れやすさは劇的に改善します。

 

4. 「調整」か「作り直し(新製)」かを見極める判断基準

お口の状態や入れ歯の劣化度合いによって、現在の入れ歯を修理(調整)して使い続けるべきか、あるいは思い切って新しく作り直すべきかの判断が分かれます。

今の入れ歯を修理して使い続けられるケース

一時的な隙間やバネの緩みが原因の場合、入れ歯の裏打ち(リライニング)やバネの締め直しによって、十分に元の適合性と噛み合わせを回復できると判断されるケースです。
また、プラスチック部分の小さな欠けや、人工歯が1本だけ外れてしまった、といったケースであれば、その日のうちに院内で修理して、そのままお使いいただくことが可能です。

新しく作り直したほうが圧倒的にメリットが大きいケース

長年の放置により骨が大きく痩せてしまい、現在の入れ歯の形をいくら修正しても、物理的に今のあごの土台に合わせることが不可能なケースです。
また、人工歯が限界まで平らにすり減っており、噛み合わせの高さが大きく低下してしまっている場合や、プラスチック全体が劣化して変色し、目に見えない無数の傷に細菌が繁殖して衛生的に保てなくなっている場合も、新しく作り直したほうが圧倒的にメリットが大きいです。

新しく作るとなると、型取りから完成まで何度か通院していただく必要がありますが、現在のあなたのお口に完全に調和した新しい入れ歯を作る方は、結果として「何でも美味しく噛める」「若々しい表情を取り戻せる」「残っている大切な歯を長持ちさせられる」という、計り知れないメリットをもたらしてくれます。

 

5. 自宅でできる!入れ歯を長持ちさせお口を清潔に保つケアの基本

歯科医院でどんなにぴったりな調整をしたり、素晴らしい入れ歯を作ったりしても、ご自宅での日々のケアが間違っていれば、入れ歯はすぐに傷み、お口の中の病気を引き起こしてしまいます。歯科医師として必ず守っていただきたいお手入れの基本をお伝えします。

毎食後の正しい洗浄方法と、避けるべき注意点

食事をした後は、必ず入れ歯を外してお水で洗ってください。入れ歯の裏側には、目に見えない食べかすや細菌の膜が大量に付着しています。
洗う際は、歯磨き粉はつけず、専用の「義歯用ブラシ」とお水だけで優しくブラッシングしてください。一般的な歯磨き粉には「研磨剤」が含まれており、これで入れ歯を磨くとプラスチックの表面に無数の細かい傷がついてしまいます。その傷の溝に細菌が入り込み、繁殖して頑固なニオイや感染症を引き起こす原因になります。
また、殺菌しようとして熱湯をかける方がいらっしゃいますが、入れ歯のプラスチックは熱に非常に弱く、一瞬で変形して使い物にならなくなってしまいます。洗浄は必ずぬるま湯かお水で行ってください。

就寝時の保管方法と「乾燥厳禁」の理由

夜寝る前は、原則として入れ歯を取り外してください。一日中入れ歯で圧迫されていた歯ぐきの粘膜を休ませ、血流を回復させてあげる必要があるからです。
外した入れ歯は、必ずお水、または「入れ歯洗浄剤」を満たした専用の容器の中に完全に沈めて保管してください。入れ歯のプラスチックは、乾燥すると収縮して変形したり、もろくなってひび割れたりする性質があります。「夜間は必ず水中で休ませる」、これを徹底してください。

 

6. 快適な入れ歯生活のために ─ まずはご相談を

入れ歯に関するお悩みは、デリケートで、誰にでも気軽に相談できるものではないかもしれません。「年だから仕方がない」「何度も調整に行くのが申し訳ない」と、お一人で痛みを我慢し、食卓での笑顔を減らしてしまっていませんか?

しかし、これまでお話ししてきたように、合わない入れ歯を放置することは、あなたの大切な残っている歯の命を縮め、全身の健康や気力までも奪ってしまうことにつながります。歯科医療の技術は日々進歩しており、適切な調整や、現在のあなたに合わせた新しい設計を行うことで、お口の悩みは必ず解決へと向かいます。

「以前他院で作った入れ歯だけれど、診てもらえるかしら?」「こんなにガタガタだけれど、本当に直るの?」という方も、どうぞ安心してお越しください。私たちは、患者さんが美味しく食事を摂り、生き生きと毎日を過ごせるようになるために、全力でサポートすることをお約束します。

武蔵小金井で合わない入れ歯の調整や、快適な入れ歯の作り直し(新製)についてのご相談なら、クオーレ歯科クリニックへお任せください。
見た目と噛み心地の双方を大切にしながら、あなたにとっての「第二の体の一部」となる、最適な口元づくりを一緒に目指していきましょう。

戻る

監修者情報

山田 拓|武蔵小金井駅徒歩2分の歯医者・歯科「クオーレ歯科クリニック」

医療法人社団 CUORE クオーレ歯科クリニック 理事長
山田 拓

神奈川歯科大学を卒業後、千葉県、都内、神奈川県で経験を積み武蔵小金井で開業。
日本歯周病学会、国際インプラント学会、国際口腔インプラント学会に所属し、予防歯科をはじめ一般歯科、審美歯科(セラミック/ホワイトニング)、インプラントを得意としている。患者様がご自分の歯で快適に過ごせるよう、「できるだけ抜かない・削らない治療」を実践し、患者様のクオリティオブライフの向上に貢献。

経歴

所属学会